BTOで買うおすすめゲーミングPC 2021年向け編

パソコンをBTOでカスタマイズする時に
参考になるような情報をお届けします。

CPU

CPU業界はAMD社のRyzenと
Intel社のCore iのライバル同士が
今までは一長一短でした。

Ryzenの前世代の3000シリーズ(Zen2)は
CPUのフルコアを使う作業では圧倒的に強いけど
一部のコアを瞬間的に使う場合は弱い。

Core iは伝統的に瞬発力はあるけど
コアを多く使う作業は弱かった。

例えるならRyzenは長距離選手。
Core iは短距離選手。
どちらにするか悩み所でした。

それがRyzenの5000シリーズ(Zen3)では
長距離目的でも短距離目的でも
どちらでも最強というスーパーCPUが誕生しました。

もうこれ一択で、迷う必要はありません。
あとは5000シリーズのどれにするかだけ。

CPUコア/スレッド
Ryzen9 5950X16/32
Ryzen9 5900X12/24
Ryzen7 5800X8/16
Ryzen5 5600X6/12

Ryzen9 5950X

5950Xは一般向けCPUでは最強になります。
どんな使い方をしても
現状では最高の結果で応えてくれます。

唯一のデメリットは
当然ながら価格が高額なことくらい。
予算が潤沢で、最強PCを作りたい人が選ぶもの。

Ryzen9 5900X

5900Xはゲーム用途+何かをするのに最適なCPU。
「何か」とは配信などのゲーム実況だったり
音楽を流したり
裏で他のアプリを動かしたり…。

ゲームをしながら他の何かをしても
ゲームが処理落ちしないくらい余裕があります。

5950Xは高いから予算オーバーだけど
高性能なPCが欲しいという人にも
ベストチョイスになります。

Ryzen7 5800X

PS5は8コア16スレッドなので
ゲーム用に6コア12スレッドと
OS用に2コア4スレッドを割り当てています。

PS5と同じコアとスレッドを持つ5800Xは
PS5が現役のうちはゲームをする上で
コアやスレッドが足りなくなるという事はないでしょう。

将来性を担保しながら
比較的安くゲームをしたい場合は
5800Xを選ぶことになります。

ただし、今後PS5基準のゲームが増えた頃に
配信など他の用途にも使うと
コアが複数処理を同時に担当する事になって
ゲームにラグが出る可能性があります。

5800Xなら現状はコアが充分余ってる。
将来的にはゲーム専用PCになるかもしれないと
想定しておいた方が、先を見据えた準備の仕方になります。

Ryzen5 5600X

現状のゲームをするだけなら
4コアあれば問題無い場合が多いので
Zen3の威力を最も安く体感できるのが5600Xです。

出来るだけ安く高性能ゲーミングPCが欲しいなら
5600Xを選ぶ事になるでしょう。
外国では断トツに売れてます。

しかし、将来性は疑問が残ります。
ゲームソフト開発で6コア使うPS5が
今後の基準になった場合に
Windowsが何か動いたり
常駐プログラムが動いたりした時に
ゲームの処理落ちが断続的に起こるかもしれません。

4コア以下しか使わないゲームなら
コスパ最強なことは間違いないです。

PCを自作ではなくBTOで買う人は
あまりパーツ交換をするイメージはありませんが
グラフィックボードの交換や
メモリの増設などは比較的簡単にできますが
CPUの交換は少々ハードルが上がるため
CPUは最初に良いものを付けておいて
交換はしないという手もあります。

その場合はもっと上位カテゴリーのCPUを選ぶと
ゲーム用のパソコンとしての息が長くなります。

CPUクーラー

CPUクーラーは主に3種類あります。

  • 空冷式トップフロー
  • 空冷式サイドフロー
  • 水冷式

水冷式が最も冷えるので
Ryzen9の場合は水冷式がいいでしょう。

Ryzen7でも5800Xは発熱が多めなので
水冷式のほうが安心感はあります。

空冷式の利点は価格が安いことと
駆動部分がファンだけなので
壊れにくいことです。

空冷式の場合はサイドフローにしましょう。
PCケースは基本的にリア側に排気ファンがあります。

サイドフローだとCPUから出た熱が
リアの排気ファンに向かって流れるので
そのままケースの外に排出しやすいです。

トップフローだとケース内に拡散してしまい
他のパーツの温度が上がりやすくなります。

CPUグリス

もし、CPUを将来的に交換するつもりなら
標準グリスはおすすめしません。

質が低くて固まりやすく、CPUから分離できずに
スッポンという現象が起こりやすい。

高いグリスのほうが熱伝導率が高くて
CPUの熱を移動させやすいですが
CPUクーラーを高性能のに変えた方が冷却性は高まる。

メモリ

プレイするゲームによって
メモリ使用量は変わってきますが
ゲーミングPCなら最低ラインが16GBになります。

現在は16GBあれば充分なゲームも多いですが
そのPCを長く使用するつもりなら
将来的にもっと重いゲームが出てくる事も考えて
32GBにしておいた方がいいでしょう。

同じ32GBでも
32GBを1枚よりも
16GBを2枚の方がデュアルチャネルと言って
帯域を2倍にすることができるので
メモリは2枚セットを基本とします。

M.2 SSD

ここにWindowsなどOSを入れるなら
500GBあれば充分足ります。

SSD

ここにゲームやアプリなどを入れるなら
1TBか2TBあるといいでしょう。

OSに使うドライブとは別にすることで
OSが使うPCIeルートと被らないので
若干のメリットがあります。

最近のゲームは容量が大きくなってきてるので
100GBを超えるものも出てきてますから
500GBだとすぐ満タンになってしまいます。

それにSSDは書き換え寿命の事を考えても
常に50%以上は空けておいたほうがいいので
最低1TBはあったほうがいいでしょう。
2TBあると安心です。

SSDを1つにまとめたい場合は
M.2 SSDの2TB以上を選びます。

ハードディスク

データ倉庫用に使うなら
SSDよりHDD(ハードディスクドライブ)。
容量に対するコスパが優れています。

それにSSDに速度の必要のない大きなファイルを
長期間置いておくのはSSDの特性上勿体ないです。

速度が必要な大きなファイルとはゲームなど
速度が必要無い大きなファイルとは動画など。

「M.2 SSD」にOS
「SSD」にゲームやアプリ
「ハードディスク」にデータ倉庫
この3種類構成が最も理想的になります。

「M.2 SSD」と「SSD」を逆にするもありです。
ただ、その場合は価格面でデメリットがあります。
「M.2 SSD」は高いので容量が多いと価格が上がる。

メリットはゲームのロード時間が1~2秒早くなる。
あくまで起動画面が出るまでや
マップの読み込みが早くなるだけで
実プレイ中の速度は体感できるほどではない。

光学ドライブ

DVDやブルーレイを頻繁に使用するなら
光学ドライブがあると便利ですが
ほとんど使わないなら「無し」にして
もし将来使うことになった時は
別途、外付けUSB光学ドライブの購入がおすすめです。

外付けなら2台目以降のPCにも
簡単に使い回しできるので
たまにしか使わないならそれで充分。

内蔵の光学ドライブがあると
使わない時もずっと無駄に電気が通ってるし
OS起動時もメディアが入ってるか確認しにいく。

グラフィックボード

ゲーミングPCを構成する上で
最も重要なパーツがグラフィックボードになります。
映像作りを担当します。

NVIDIA社のGeForce RTXと
AMD社のRadeon RXがしのぎを削っていますが
長年の定番でドライバの安定性があるGeForceと
性能面で伸びてきてるRadeonがあります。

CPUはRyzenで
グラフィックボードはGeForceが
PCマニアに支持されてる事が多いです。

モニター解像度で決める

現在使ってるモニターを継続して使うのか。
PC購入と同時にモニターも買うのか。

どちらにせよ、モニターの解像度を決めないと
グラフィックボードが決まりません。

高解像度なら高性能なグラフィックボードが必要。
低解像度ならコスパ重視のグラフィックボードで大丈夫です。

解像度グラフィックボード
4KGeForce RTX 3090
4KRadeon RX 6900XT
4KGeForce RTX 3080Ti
WQHDRadeon RX 6800XT
WQHDGeForce RTX 3080
WQHDRadeon RX 6800
WQHDRadeon RX 6700 XT
フルHDGeForce RTX 3070Ti
フルHDGeForce RTX 3070
フルHDRadeon RX 6700
フルHDGeForce RTX 3060Ti
フルHDRadeon RX 6600
フルHDGeForce RTX 3060

同じ解像度でも、上に書かれてるほうが
画質設定をより高くしても、快適にプレイできます。

マザーボード

PCIeスロットや、バックパネルの端子など
自分の用途にあったものを選びたいですが
必要最低限のものは大抵付いてるので
分からない場合は無視してOK。

もし必要なものが出た場合は
PCIeスロットに増設することで補完できるのがPC。

電源ユニット

日本製コンデンサを使ってると
信頼性が高いです。

あと電源で気になるのは騒音です。
静音ファンだと望ましい。

しかし、重いゲームをすると
グラフィックボードも唸るので
片方だけ静かでも、あまり意味はありません。

キーボードとマウス

PCの使用においてキーボードとマウスは必須なので
持ってない場合は1つずつ選びましょう。

ゲーミングキーボードやゲーミングマウスは
光ったり、多機能だったりします。

オフィス・セキュリティのソフト

仕事などでオフィスが必要なら選びますが
そういった用途でないなら不要。

セキュリティソフトは無料でいくらでもあるので不要。

LAN

ネット環境を有線LANで接続するなら
PC背面に端子が付いてます。
LANケーブルで接続します。

無線で接続する場合は
高級マザーボードなら付いてる場合もありますが
表記が無かったら基本は付いてないので
オプションで追加しておきましょう。

オンラインゲームをやるなら
有線LANが安定しています。

この様に、パソコンを買う時は
パーツを選べるBTOショップがおすすめです。
自分に合った仕様にカスタマイズできます。