アイリスオーヤマの4K対応テレビLUCAシリーズのレビュー

痒いところに手が届くメーカーとして、
新しい風を吹かしてるアイリスオーヤマが、
LUCAシリーズのブランドでテレビを発売しています。

実際に購入してみたので、
使用した感想などを踏まえながらレビューしていきます。

アイリスオーヤマLUCAシリーズのラインナップ

4K対応テレビ

  • LT-65A620 4K対応テレビ 65V型
  • LT-55A620 4K対応テレビ 55V型
  • LT-49A620 4K対応テレビ 49V型
  • LT-43A620 4K対応テレビ 43V型

このうち65V型、49V型、43V型は、
画面サイズが違うくらいで、あとはほぼ同じです。

それら3つの駆動方式がIPS方式なのに対して、
55V型だけはVA方式になっています。
駆動方式以外はほぼ同じです。

テレビのIPS方式、VA方式とは

IPS方式だと、広い角度から綺麗に見られます。
VA方式だと、正面からはとても綺麗に見られますが、
斜めからだと画面が見えにくくなってしまいます。

一長一短なので、絶対に真っ正面からしか見ないならVA方式。
様々な角度から見る機会があるならIPS方式が適しています。

ハイビジョンテレビ

  • LT-43A420 フルハイビジョンテレビ 43V型
  • LT-40A420 フルハイビジョンテレビ 40V型
  • LT-32A320 ハイビジョンテレビ 32V型

これから新しくテレビを買う場合に、
4Kに対応していないテレビを買う価値があるとは思えません。

このページでもLUCAシリーズの話をする時は、
基本的に4K対応テレビの話をします。

アイリスオーヤマLUCAシリーズは直下型LED

エッジ型LEDとは

安めのテレビの多くで採用してるのが、
エッジ型LEDと言って、
LEDライトが上下の端にのみ付いていて、
コストが安い代わりに暗かったり、
色むらが出来てしまう安かろう悪かろうのテレビです。

直下型LEDとは

直下型LEDは液晶パネルの裏側の全体に、
LEDライトが配置されているので、
全体が均一に明るくて、
画面が華やかで見やすいです。

アイリスオーヤマのLUCAシリーズは、
低価格を求めながらも、
性能に直結する部分は妥協してないので、
ただの安物テレビとは大違いです。

Wチューナーで裏録対応

裏録とは、今見ているチャンネルとは別のチャンネルを、
裏で録画する機能のことを言います。

せっかく録画機能が付いていても、
裏録が出来なかったら意味無いです。

アイリスオーヤマのLUCAシリーズはWチューナーなので、
別途、外付けHDDを接続すれば、
簡単に裏録ができるので、
見たい番組が2つ同時に放送されていても、
見逃すことがありません。

外付けHDDも、アイリスオーヤマが発売しています。
テレビと同じメーカーだと、
動作確認がしっかりされてるので安心です。

4Kチューナーが無いのにLUCAを選んだ理由

どのテレビを買うか、各メーカーを徹底的にチェックしました。
アイリスオーヤマのLUCAシリーズは、
執筆時点で発売されてる第一弾のモデルだと、
4Kチューナーが内蔵されていません。

それは大きなマイナス要因ではあります。
しかし、それ以外の部分がとても優秀なのです。

アイリスオーヤマLUCAシリーズは低価格

なんと言っても低価格なのは大きいです。
4Kチューナー内蔵テレビは当然高くなりますから、
価格面で大きなアドバンテージがあります。

アイリスオーヤマは機能の取捨選択が天下一品

テレビに限らない話ですが、
アイリスオーヤマが支持される理由は、
機能の取捨選択の鋭さじゃないでしょうか。

「この機能はあっても使わないなぁ」
「せめて、この機能くらいは付いていて欲しい」

これらの消費者の思いに最も近づいて、
商品開発をするのがアイリスオーヤマです。

だからLUCAシリーズも低価格に抑えながら、
欲しい性能、欲しい機能、欲しい接続端子などは、
十分備わっているのです。

他メーカーの格安4K対応テレビと比べてみてください。
「これが足りない」「あれが足りない」となってしまいます。

LUCAシリーズの性能で、この価格はコスパが飛び抜けています。

LUCAシリーズは音質が良い

4K対応テレビなので画質が良いのは当然ですが、
LUCAシリーズは音質も良いのです。

価格を抑えるためには削りたくなるポイントですが、
ちゃんと音質にも拘って作っています。

うちにある何世代も型落ちの、
シャープのアクオス(2Kフルハイビジョンテレビ)と比べると、
明らかに音質が違います。

LUCAシリーズは音の厚みがしっかりしてて、
低音もちゃんと響くので、
番組の裏で流れるちょっとしたBGMですら、
気持ち良くて、ついつい音量をアップしてしまいます。

テレビは画質ばかりに気を取られますが、
音質が良いと気持ち良くて、
テレビを見る楽しさが倍増します。

今までテレビに音質を求めてこなかったので、
テレビでも音質の重要性に気づかされました。

音質を削らなかったアイリスオーヤマにあっぱれ。

HDMI端子が全て4K対応

テレビを購入するにあたって、
各社のモデルを細かくチェックしました。

4Kテレビ(対応も含む)の中で、
購入しやすい安めの機種を調べていくと、
国内メーカー、中国メーカー問わず、
4K対応のHDMI端子(HDMI 2.0)が1つしかないモデルが多かったです。

1つ以外は2K対応のHDMI端子なので、
レコーダーなり、ゲーム機なり、
様々なものを接続しようとした時に、
1つ以外は2K画質になってしまいます。
これからの4K時代に、それじゃ不満ですよ。

アイリスオーヤマのLUCAシリーズは、
HDMI端子が4つも付いていて、
全てが4K対応のHDMI 2.0ですから、
安い4Kテレビ(対応含む)で拡張性がズバ抜けています。

ちなみに、レコーダーをHDMIケーブルで繋ぐ時は、
HDMI端子1~4のうち、2つ目の端子に接続します。
HDMI端子2はARC対応なので、別途音声ケーブルが不要になります。

LUCAシリーズしか考えられなかった

各メーカーの現在発売されている機種の中で、
LUCAシリーズが価格、性能、機能の総合力で№1でした。

唯一足りなかったものが、
4Kチューナーが内蔵されてないという部分です。

4Kチューナーが内蔵されてなくても使い道は豊富にある

4Kチューナーが無いまま見る場合も画質が向上する

2K放送を見てる時にも、
LUCAの4K対応テレビなら、
擬似的に4Kに変換して映してくれます。

完全な4K映像ではないですが、
2Kテレビで見るよりは画質が良くなります。

実際、機材から全て4K用の番組を作ってるのは、
今のところNHKくらいなもので、
民放BSの多くの4K番組だと、
2Kで作った映像を4Kにアップコンバートして放映しています。

映像ソースがそうなら、テレビも2Kを4Kに、
アップコンバートするだけでも十分なのです。

さらに総務省が発表してるロードマップでは、
2025年までの計画が見られますが、
地上波で4Kの予定はありません。

つまり、4Kテレビを買っても地上波は2Kのままなのです。
それなら2Kを疑似4Kで見られるアップコンバートがあれば、
4Kチューナー内蔵テレビと同じ画質で地上波を見られるわけです。

逆に考えれば、地上波の2K放送の視聴が目的だとしても、
今更2Kテレビを新しく買う選択肢が無いことも分かります。

4Kチューナーを追加する場合

それでもBS(場合によってはCSも)の番組を、
4Kで見てみたいという人も、いるかと思います。

その場合、4K対応テレビだと、
4Kチューナーを新たに買う必要が出てきます。

しかし、ちょっと待ってください。
もし「ブルーレイレコーダー」を使いたい人は、
テレビを4Kにしたんだから、
ブルーレイも4Kで見たいですよね。

4Kのブルーレイは「UHD BD」と言います。
このUHD BD対応のブルーレイレコーダーを買う時に、
「4Kチューナー内蔵ブルーレイレコーダー」を買えばいいのです。

4Kチューナー内蔵テレビ+4Kチューナー内蔵ブルーレイレコーダー

テレビとレコーダーの両方に、
4Kチューナーがあっても無意味です。

その分、価格が高くなって、
無駄な機能にお金を支払うことになります。

4K対応テレビ+4Kチューナー内蔵ブルーレイレコーダー

この組み合わせだと無駄な部分が無いので、

  • 4Kテレビ放送の視聴
  • 4Kテレビ放送の録画
  • 4Kブルーレイディスクの視聴
と、全てが4Kで見られる環境を、
最も安価に構築することができます。

4K出力のあるゲーム機を接続する

「PlayStation4 Pro」以降のゲーム機は、
4K出力が可能になっています。
今後発売するゲームも当たり前に付いてることでしょう。
PlayStation5」も楽しみです。

せっかく高精細のゲーム機なら、
4K映像でゲームを楽しみたいものです。

その場合、「4Kチューナー内蔵テレビ」と、
「4K対応テレビ(チューナー無し)」で、
何も変わらないのです。

同じ画質なのに「4K対応テレビ(チューナー無し)」のほうが、
安く購入することができます。

忘れてはならないことがあります。
2台、3台と4K機器を接続していく場合に、
4K対応のHDMI端子(HDMI 2.0)がいくつあるかが重要になってきます。

HDMI端子が複数あっても、
4K対応の端子が少なかったら、
せっかくの4K環境を整えても使えません。

アイリスオーヤマのLUCAシリーズなら、
4つも4K対応のHDMI端子があるので、
LUCAシリーズを軸に4K環境を整えることが可能なのです。

アイリスオーヤマLUCAシリーズのどのモデルを購入すべきか

ラインナップ

  • LT-65A620 4K対応テレビ 65V型
  • LT-55A620 4K対応テレビ 55V型
  • LT-49A620 4K対応テレビ 49V型
  • LT-43A620 4K対応テレビ 43V型
どの画面の大きさでも各メーカーと比べると、
価格、性能、機能からしたら、
執筆時点で最もコスパの優れたラインナップになっています。

うちはテレビ台の大きさの関係で、
43V型(LT-43A620)を購入したのですが、
最初はこれでも画面が大きいと思っていましたが、
やっぱり、しばらくすれば慣れてきちゃいますね。

テレビは1度購入したら長く使うことになりますから、
テレビ台に乗せられる大きさの中で、
最も大きいテレビを買うことをオススメします。

いっそのこと、65V型対応のテレビ台も一緒に買うと、
これから何年間も満足度の高い日々を送れることになります。

アイリスオーヤマLUCAシリーズのまとめ

アイリスオーヤマは使わない機能を徹底的に排除して、
価格を抑えながらも、
必要な性能や機能は残して、
実にコスパの高いテレビになっています。

高性能大画面テレビをこれだけ安く買えるのは、
現時点では他にありません。
購入してみて、大変満足しています。

LUCAシリーズを買ったら各種設定をしましょう。
アイリスオーヤマテレビLUCAシリーズのおすすめ設定